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アドラー心理学講座
アドラー東北
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「課題の分離」は、アドラーの弟子であるルドルフ・ドライカースが著書の中で漠然とあらわしていたものを、日本人向けの親子関係プログラムSMILEを作る際に野田俊作先生が用語として取り入れたものです。
最終的にはすべての問題は個人の問題に帰結する。その行動の責任を最終的に負うのは誰なのか?が分ける際のポイントになります。
課題を分けた上で、「相手の課題に勝手に踏み込まない・自分の課題に勝手に踏み込ませない」が大事です。
また分けて終わりではなく、協力できる部分についてはできるだけ共同の課題にして支援しあうことも大事です。
相手に頼まれているわけでもないのに勝手に「自分がなんとかしなくちゃ」とか「この人ではダメだから自分がやらなきゃ」と思うことはありませんか?
また「せっかくしてあげたのに」とか「あの人のせいで私は嫌な思いをした」と感じたりしていませんか?
このように人の課題に勝手に踏み込んだり、もともとは自分の課題を誰かのせいにするようだと人間関係はうまくいきません。
また相手が子どもであれば、自分の課題を自分でこなせるようにならないと自立していけるようにはなりません。
他者との関係において、それは誰の課題なのかを分けることは、人間関係のトラブルを避けるためにも、必要のない抱え込みを減らすためにも必要なことであるとアドラー心理学では考えています。
課題を分けてあとは知りません。では人間関係はぎすぎすしたものになり良好な関係にはなりません。
また子どもの問題を分けてしまって終わりにすると、子どもは自分が見捨てられたと感じたり、放任子育てになってしまいます。
一旦課題を分けたら、共同の課題にするかどうかを考えることが必要です。もしも共同の課題にすることが双方にとって好ましい場合には、相手の同意を得たうえで、部分的に受け持つことが望ましいと考えます。
共同の課題にしたとしても最終的には本人が解決するのを忘れてはなりません。そうでないと課題を分けた意味がなくなってしまい、結局は本人が自分の問題を自分で解決できないという事になってしまいます。
最終的に自分の行動によってもたらされた結果を私たちは引き受けなければならないことは皆わかっていることです。しかしながらが、権利は主張するが責任は取らない人も確かにおられます。
子どもに限らず大人にもそういう方がおられるのは、とても残念なことです。
課題の分離は、この権利を行使したことによって起こった結末を本人に引き受けてもらう、すなわち責任をとることを体験してもらうためにするのです。
分ける場合には「その問題を放置したら最終的に困るのはだれか?」という問いで分類します。
アドラー育児は「体験から学んでもらう育児」です。子どもが自分の問題について自分で解決できるよう「課題の分離」と「共同の課題」という考え方で対応するのです。
自分で自分の問題が解決できると子どもは自分に自信が付きます。その積み重ねで「自分のことは自分でできる」ようになり「自立」へ向かっていくのです。
日本アドラー心理学協会認定・マスタープラクティショナー
日本支援助言士協会認定・コミュニティカウンセラー
日本ブリーフセラピー協会認定・ブリーフコーチ・エキスパート
ヒューマン・ギルド社認定
SMILEリーダー、ELMリーダー&トレーナー
誠実に一生懸命に丁寧に
15年の臨床経験に基づいて「受講生さんを笑顔にする」をモットーにしております。ご相談はお気軽に。
思春期の子どもとの関係に悩んでいてアドラーの本に出会い受講しました。子どもを支配しようとしていた自分に気づかされました。何から取り組んでいったらいいのか明確になり、重くのしかかっていた悩みから解放されました。