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アドラー心理学講座
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人間関係を良好にするにはいくつかのコツがあるのですが、今回は1回目として「行為と行為者を分ける」ということについて書いて行きます。
私たちは失敗をします。また間違いもします。失敗しない人、間違いを起こさない人はいないと思います。
でも他者の失敗や間違いを許せないと感じて相手を嫌ったり相手に怒ってしまったりすることはあるのです。嫌われたり怒られたりすると相手は自分という人間を否定されたと解釈します。
これは行為者と行為を一緒にしてしまうので、双方にとって好ましい結果はもたらしません。怒った方は相手を嫌いますし、言われたほうは自分が否定されたととても嫌な気持ちになります。
行為と行為者を分けるにはこのように考えてみましょう。
「相手の行為は好きではないし、好ましくないけれど、相手の人としての価値には何も変わりはない。方法が悪いだけだ。」
宿題が終わらなくてつい答えを見てしまった子ども。「だからあなたはダメなのよ。」と言ってしまえば、人格否定になりますが、「答えを見たのは良いことじゃないよね。あなたのことは好きだけど、その方法は好きじゃないな。」
何度言っても帰宅時間が遅くなるご主人、飲酒量も気になります。そんな時に、「あなたっていつもそうなのよね。そういう人なのよ。」と言ってしまえば人格否定。
「電話一本してくれれば助かるのに、あなたのこの対応は好きじゃないわ。あなたのことが心配だからちょっと方法を考えてもらえないかしら?」
さていかがでしょう。行為と行為者を分ける方法、ご参考になれば幸いです。
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人間関係を良好にするコツの2回目は「相手の良きところを見る。」ということについてお伝えしていきます。
身近な人間関係ほど「相手の良くないところへ目が行く」のではないでしょうか?
特に血縁関係にあると、そういう傾向になるようです。
相手の良くないところが見えてしまうのは仕方がないのですが、それをつつくということが近しいほど起きてきます。
親が子に、またある程度大人になられたお子さんなら親に対してという逆のパターンもあるでしょう。兄弟同士もそうです。
相手の嫌なところばかり見えてつつきたくなります。もっと身近なところだと夫婦ですね。目が行くのは「真っ白なシャツに一点の黒いしみがあるから」と考えてください。ですが、その小さなしみ以外は白いのです。
ほんの一部を見てそれが全体だと考えると付き合える人がいなくなっていきます。相手のどこを見て付き合っていくのか。誰だって短所をつつかれるより、できていないところをつつかれるより、良いところを認めてもらったり、労り・ねぎらい・思いやりの言葉をかけてもらった方が嬉しいのです。
人間関係を良好にするコツの第三回目は「相手の目的を見る」です。
私たちは相手が何を言ったか、どう行動したかにばかり目が行きますが、言ったことやしたことには必ず目的があり、その目的は善であるとアドラー心理学では考えます。
たとえば、素直な長男に対して反抗的な次男。「どうしてこの子はこんなに反抗ばかりするのかしら?」と考えてしまいがちですが、目的を考えると「反抗する」という方法を使ってなんらかの目的を達しようとしていると、そう捉えます。
目的は「親に自分の方を向いてもらいたい」かもしれませんし、「わかってもらいたい」という目的で反抗しているのかもしれません。長男と同じ方法「素直さ」では自分の方を向いてもらえないと感じて別の方法で目的を達成しようとしている可能性があります。
「自分の方を向いてもらいたい」「わかってもらいたい」という考えは悪い考えではありません。むしろ人間として自然な願いであり、善であるとアドラー心理学では考えます。
最終ゴール・、目的が何にしろ私たちは皆違う方法をとるのです。方法が役に立つ方法を使っているか役に立たない方法を使っているか、好ましいか好ましくないかの違いだけです。
人間関係を良好にするコツの4回目です。
あなたが嫌だなと感じたこと、感じた人、さて悪意を感じましたか?それとも悪意はないんだが言い方がとか態度がとか、そう感じているでしょうか?
おおむね人間関係を良好にするのは後者ですよね。相手に悪気や悪意がないという解釈の方が他者に対してもやさしい解釈だと思います。
でもやっぱり言い方がなあ・・・と思われるなら、その点だけをアサーティブに伝えてみてはいかがでしょうか。
「君の言いたいことはわかったよ。でも少々言い方が不愉快に感じるんだよね。」
もしも自分の言い方が不愉快だと気が付いていない人であればそこで気が付いてくれるかもしれません。
「じゃあ、どういえばいい?」と聞かれる可能性もあります。そんな時は提案の言い方、意見の言い方について伝えてもいいと思います。
いずれにしても「悪意がない」「悪気がない」と思えるのであれば、相手に対する全否定はありませんので、何とかなりそうな感じだと思います。
相手という人間を「悪」と取るのか、相手の言い方だけに注目して「悪気はない」と取るのか、それも自己決定です。
人間関係を良好にするコツの5回目です。
今回は起こった出来事の捉え方を変えるということについて書いて行きます。
私たちは同じ出来事に遭遇しても一人一人別の解釈をするのです。それぞれに自分の解釈をしたいように解釈すると言われています。
これをアドラー心理学では認知論として基本前提と考えます。
同じ場面に遭遇して5人がいれば5種類の解釈が存在すると考えます。自分の解釈が唯一だと思っていると、他の人の考えが受け入れられなくなりますが、みんな違うのだということが前提であれば、相手の考えを聴く気持ちになろうというものです。
また「自分は~だと思うが、相手はどうなんだろう?」と聞いてみよう、確認してみようという気持ちにもなると思います。
他者は自分と必ずしも同じ考えを持っているわけではないから確認が必要である。これを知っていることも他者関係には重要なことです。
また他者に対してどうしても悪い解釈をしがちだという場合には、その捉え方はライフスタイルから来ておりますので、多少の自分を取り巻く他者に対する認知の修正が必要になると思います。
日本アドラー心理学協会認定・マスタープラクティショナー
日本支援助言士協会認定・コミュニティカウンセラー
日本ブリーフセラピー協会認定・ブリーフコーチ・エキスパート
ヒューマン・ギルド社認定
SMILEリーダー、ELMリーダー&トレーナー
誠実に一生懸命に丁寧に
15年の臨床経験に基づいて「受講生さんを笑顔にする」をモットーにしております。ご相談はお気軽に。
思春期の子どもとの関係に悩んでいてアドラーの本に出会い受講しました。子どもを支配しようとしていた自分に気づかされました。何から取り組んでいったらいいのか明確になり、重くのしかかっていた悩みから解放されました。