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勇気づけとは?

アドラーの後継者ールドルフ・ドライカース

ドライカースの著書・教師向け
「やる気を引き出す教師の技量」

アドラー心理学は、第二次大戦中に一時的に消滅しました。多くのアドラー実践者(アドレリアン)は、ユダヤ人でありウイーンを中心に活動しており、ドイツのユダヤ人迫害を逃れて離散してしまったのです。

アドラーの亡き後、後継者たちも大戦が終わるまでは世界各地で活動をすることはありませんでした。

大戦中ブラジルに逃げていたルドルフ・ドライカースは大戦後シカゴへ移住し、アドラー心理学の復活に尽力しました。

ドライカースもウイーン大学卒の精神科医でユダヤ人です。

アドラーの考えをまとめ理論化し、今のアドラー心理学の原型を作ったと言われています。

彼の著書は日本でも出版されており何冊かありますが、その中でも「やる気を引き出す教師の技量」という本は有名な一冊です。

その中にドライカースが「勇気づけ」についてまとめています。ご参考になればと思い掲載しておきます。

大人同士の関係で悩んでおられる方は、子どもの部分をお相手に置き換えてお読みいただくと参考になることも多いと思います。特にご夫婦関係など密接な関係にご活用ください。

<ルドルフ・ドライカースによる勇気づけ20>

  • 1
    勇気くじきを避けましょう。どのような形であっても、すべての人間が体験する劣等感は、十分に機能しようとするならば克服されねばならないものです。
  • 2
    完全に向かってではなく改善に向かいましょう。
  • 3
    努力を推賞しましょう。結果より努力が重要なのです。
  • 4
    数字の部分も書き換えることができます
  • 5
    欠点よりも長所を足場としましょう。好ましくない言動をしている子どもは、おとなを打ち負かす力を持っています。このことを認めましょう。
  • 子どもに信頼を示しましょう。そのためには誠実でなければなりません。ですから、まず最初に子どもを信頼することを学ばねばなりません。
  • 7
    間違いを失敗と見るべきではありません。失敗の汚名を取り去る必要があります。失敗はたいてい技能の欠如を示しています。人の価値は成功次第ではありません。
  • 8
    失敗した子供を励ますのは、いつかは成功するという希望が残っているときに特別の努力をさせるだけでしょう。成功へのあらゆる希望を失っているような深く落胆した子供を励ますことはありません。
  • 9
    子どもを勇気づけ導きましょう。ですが前に押そうとしないでください。その子自身の速さで動くようにさせましょう。
  • 10
    本当の幸福は自己充足から生まれることを覚えておきましょう。子どもは自分自身に気を配ることを学ぶ必要があります。
  • 11
    子どもをグループに融合しましょう。子どもを何か「特別なもの」として扱えば、野心を過剰に増やすことになります。普段は成功できない野心過剰な子どもは「私的論理」によって人生の無益な側に移ります。「最高になれないのなら、少なくとも最悪になろう」と。さらにより真剣になれば、まったく諦めてしまうことも起こるでしょう。
  • 12
    競争を刺激することはたいてい子どもを勇気づけていません。勝利の希望が見える子は特別の努力をするでしょうが、協働とか貢献よりも「勝つこと」が強調されています。競争的でなければないほど、より競争に耐えることができます。
  • 13
    賞賛(ほめること)は、勇気づけと同じものではありません。賞賛はある子には勇気づけと同じ効果をもたらすことがあるかもしれませんが、ほとんどは落胆させたり不安や恐れを引き起こします。なぜなら子どもは賞賛を当てにするようになり、賞賛の量が増加することを求め、認められたいためにだけ仕事(勉強など)をするでしょう。成功した結果に特別の賞賛が伴っていれば「二度とできないよ。」と子どもを恐れさすかもしれません。
  • 14
    数字の部分も書き換えることができます
  • 15
    子どもが「不完全であることを認める勇気」を発達させるよう援助しましょう。私たちは自分の間違いから学び、間違いを楽々切り抜けるべきです。
  • 16
    すでに責任を負える子どもにばかり責任を重みを与えないでください。落胆している子どもにも責任を与え責任を負えるものとなる機会を作りましょう。そうすれば協働することはやり甲斐のあるものだと学ぶでしょう。
  • 17
    落胆している子どもが建設的なやり方で自分の居場所を見つけるためにクラスの他のメンバーに援助を求めましょう。
  • 18
    落胆は感染しやすいことを覚えておきましょう。落胆した子供は他の子どもだけでなく自分の教師(親)をも落胆させがちです。
  • 19
    脅かされた自分のエゴを、ほかの人を落胆させたり、あるいは見下したりして繕うとするのを避けましょう。
  • 20
    自分の悲観主義を克服して、人生への楽観的なやり方を発達させましょう。楽観主義は感染しやすく、あなた自身を勇気づけるだけでなく周りにいる人々も勇気づけます。

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ごあいさつ

代表・高橋直子
資格、経歴

日本アドラー心理学協会認定・マスタープラクティショナー

日本支援助言士協会認定・コミュニティカウンセラー

日本ブリーフセラピー協会認定・ブリーフコーチ・エキスパート

ヒューマン・ギルド社認定

SMILEリーダー、ELMリーダー&トレーナー

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すべきことが明確になり、重くのしかかっていた悩みから解放されました。
仙台市のNさま

思春期の子どもとの関係に悩んでいてアドラーの本に出会い受講しました。子どもを支配しようとしていた自分に気づかされました。何から取り組んでいったらいいのか明確になり、重くのしかかっていた悩みから解放されました。

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