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アドラー心理学講座
アドラー東北
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近年急速に「発達障害」というお子さんの行動・心理面の特性がクローズアップされ、様々な情報が社会に飛び交うようになりました。
このページをご覧のあなたはきっと発達障害について何らかの情報を得たいと思っているか、もしくはお子さんの行動に悩んでおられる、または発達障害と言う診断を受けたという現実に直面しておられる等の理由でお読みいただいているでしょう。
アドラー心理学で考えると「発達障害」とは、どういう状態なのか、またどう捉えているのかについて記していきます。
アドラー東北へいらっしゃる親御さんは、もちろんお子さんのことで悩んでいらっしゃるわけですが、発達障害について悩んでいるというよりも、その症状によって学校に適応できず不登校になってしまっているといった二次的なことでいらしている方が多いです。
障害は障害だから仕方がないと感じておられるのか、その辺はお聞きしたことがないのですが、発達障害そのもののご相談をお受けしたことはほとんどありません。
またアドラー心理学を学ばれ実践をし続けると、障害そのものが気にならなくなり、自分の中で問題にならなくなるようです。これは「発達障害」と声高に叫ぶ世の中の反応とは明らかに違っており私自身も不思議に思うことが多かったのです。
12年間臨床を重ね、アドラー心理学の学びを深めるうちに「もしかしたら・・障害は障害ではないのでは?」という思いがあったことは確かですし、その可能性・推測が他のアドラー臨床家からも同様に出ていることを知りました。
お子さんが発達障害だというあなたがもしこのページをご覧になっていらしたら、一つお聞きしたいことがあります。以下に二つの選択肢をあげます。
あなたはご自分のお子さんについてどちらの考えかたの方がうれしいですか?希望が持てると考えられるでしょうか?
1.発達障害は障害であるからそれなりに障害として対処しなければならない
2.発達障害の症状はその子の一つの突出した特性であり、周りの対処によって起こる頻度を減らしたり起こらないようにすることは可能である。またその特性を大いに社会に役立つことに発揮することも可能である。
さてどちらだったらあなたはうれしいと感じたでしょうか?アドラー心理学の専門家の意見は2番です。そういう捉え方で「発達障害という症状」を考えています。
私たちの歴史を紐解くと、今でいう発達障害を特性として活かした偉人たちがたくさんいます。
自閉症の一種であるアスペルガー症候群などの偉人としては、ガリレオ・ガリレイ、レオナルド・ダヴィンチ、ベートーベン、ビル・ゲイツ、アインシュタインなど枚挙のいとまがありません。
欧米、特にアメリカでは、発達障害と言われる症状をその子供の特性として捉え、活かすことを教育の指針とし、多様性を重んじる風潮がありますが、日本では昔からの画一的、横並び、同調性など、みなが同じであることを大事にする教育が主です。
こう考えると現在北米を中心として学術研究が進んでいるアドラー心理学が「発達障害」そのものを「その子の特性」として捉え対処していくという姿勢であることは自然なことと言えるでしょう。
児童心理学を専門とするアドレリアンたちの見立ては、「脳の病気」という意味の「発達障害」は存在しないのではないかという疑いを持っています。
すなわち一般に発達障害と言われている子どもは「勇気をくじかれた子ども」であり、適切に勇気づけすれば適切に振るまえるはずなのです。
「脳の病気」ではなく、親の工夫次第で対応できるとするなら、今お子さんの発達障害で悩んでいる親御さんには大きな希望になるのではないでしょうか?
発達障害で問題なのは、家庭というよりも学校やグループにおいてであることが多いかもしれません。学校の秩序に従えないとか他の子どもたちとよい人間関係を持てない子供が、発達障害とみなされていると考えます。また逆に家庭での方が問題で学校ではそれほど問題がない場合もあります。こちらは親が勇気づけることで改善していくでしょう。
いずれにしても発達障害と言われている子どもたちを適切に勇気づけることで、適切に振る舞ってくれるようになるとアドラー心理学者たちは考えています。
現実問題として今の学校では、発達障害と認定されたお子さんが他の子どもたちと同じように過ごせる環境を望むのはなかなか難しいことかもしれません。
それでも親が対処を変えることでお子さんには確実に変化が表れるはずです。
それを教師なり関わる方へ伝えてお願いするということはできそうです。協力が得られるかどうかは問題ではありません。自分がやり続けることです。
親が一番身近にいて子供さんのことを観察できるのですから、その子なりの行動パターン、どんな時にどんな症状が強く出て困るのか、を明確にし、どう対応を変えるとどうなるのかについても記録しておき、メモにしてお渡しするなど工夫するといいでしょう。
親だけでなんとかなるのは子どもの内です。子どもが大きくなればやはり親の手を離れる時期がきます。そんな時でも、子ども自身が自分のことを知っていれば、周りに協力を求めることもできます。
発達障害のお子さんは無限の可能性とその能力を持っています。それを伸ばしてどう世の中に居場所を作るか、役立って生きるか、が大事なことです。
私たち大人の柔軟性が求められるのです。指針の中で大きなポイントとなるのはやはり適切・不適切なケースで、正の注目や負の注目の使い方でしょう。
SMILEでがっちり学んで身に着け、勇気づけ支援する親をめざしたいものです。
日本アドラー心理学協会認定・マスタープラクティショナー
日本支援助言士協会認定・コミュニティカウンセラー
日本ブリーフセラピー協会認定・ブリーフコーチ・エキスパート
ヒューマン・ギルド社認定
SMILEリーダー、ELMリーダー&トレーナー
誠実に一生懸命に丁寧に
15年の臨床経験に基づいて「受講生さんを笑顔にする」をモットーにしております。ご相談はお気軽に。
思春期の子どもとの関係に悩んでいてアドラーの本に出会い受講しました。子どもを支配しようとしていた自分に気づかされました。何から取り組んでいったらいいのか明確になり、重くのしかかっていた悩みから解放されました。